子宮内膜症

子宮内膜症は子宮内膜やそれに類似する組織が子宮内腔以外の卵巣(チョコレート嚢胞)や骨盤腹膜などで増殖する疾患です。子宮筋層で増殖する場合を子宮腺筋症といいます。
生殖可能年齢の10人に1人が持っており、近年増加しています。
症状:月経痛、性交痛、排便痛、不妊症などがあります。
・経過観察:病変が小さく症状がない場合は数ヶ月~半年おきに超音波検査による経過観察をします。
・薬物療法:
痛みに対しては鎮痛剤を使用します。
貧血に対しては鉄剤を使用します。
ホルモン療法には低用量ピル、ジエノゲスト、GnRHアゴニスト(偽閉経療法)があります。
低用量ピルは排卵を抑制し月経量を少なくするので月経困難症の治療に有効です。
ジエノゲストは病変を直接縮小させる効果があります。
GnRHアゴニストは手術の前や閉経が近い方に行うことが多いです。
・手術療法:
内視鏡手術または開腹手術により、病変切除術(卵巣嚢胞の場合は嚢胞だけをくりぬき正常な部分の卵巣を残す卵巣嚢胞摘出術)、付属器切除術または子宮全摘術を行います。